上野では、戊辰戦争の時に寛永寺に立てこもった彰義隊
と官軍が戦いました。
この上野戦争は、長州藩の大村益次郎が指揮をとったの
ですが、西郷は黒門口から防備を崩して彰義隊を破りまし
た。
この銅像が立っている辺りは、その戦いの時、加賀藩の
上屋敷（現在の東大）からの官軍のアームストロング砲の
砲撃に対して、応射した場所です。
西郷は、１８７７年に西南戦争を起こして政府に
反抗したため、「賊軍の将」となっていました。
しかし、１８８９年、大日本帝国憲法の大赦によって
赦されました。
この銅像は、有名な彫刻家の高村光雲が作ったもの
です。
この姿を見て、西郷夫人が「こんな人ではなかった」
とつぶやいた話も伝わっています。
この像のあたりから見る上野駅は、上から見下ろすこ
とができ、郷愁をかきたてられる景色でした。
Ｇｏｏｄ Ｓｔｕｄｙ 良学舎